動画編集作業はソフトの多重起動やエフェクトを多用するので処理が重たく、一般的なパソコンやノートパソコンではスペック不足になってしまいます。
スペック不足を解消するには性能の良いCPU・グラフィックボードなどが必要になるので、それらを兼ね備えた「動画編集用PC」を用意すべきです。
現在の環境で以下のように感じている方は、動画編集用PCを導入すると見違えるほど作業が快適になります。
- 使っている動画編集ソフトが重い
- スペック不足で動画編集ソフトが落ちてしまう
- 長時間の動画を作ると動作がカクつく
- エンコード時間があまりにも長すぎる
- エンコード中の動作が重すぎて何もできない
この記事で紹介しているパソコンがあれば動画編集に際しての悩みは全て解決できるので、まずは選び方やパーツごとに必要なスペックについて目を通してみましょう。
- 失敗しない動画編集用PCの選び方
- 動画編集に必要なスペックについて
- おすすめの動画編集用PC紹介

この記事を読めば絶対に失敗しない動画編集用PCの選び方・おすすめのパソコンが分かるので、迷わずに最適なパソコンを購入できます。
もちろん今までに動画編集をしたことがない初心者にも分かりやすく説明しているため、これから動画編集を始める方も参考にしてください。
手っ取り早くおすすめの動画編集用PCについて知りたい・欲しい方は、以下のリンクから記事内の該当部分へジャンプできます。
- 動画編集入門用PCが欲しいなら → raytrek LC-M
- 4K動画・3DCG向けのハイスペPCが欲しいなら → raytrek ZQ2
- 最新ゲームも楽しみたいなら → GALLERIA ZA9C-R38
- 最上級の動画編集環境が欲しいなら → raytrek XXV
実際に動画編集をする流れについては以下の記事で解説しているので、これから動画編集をする方は参考にしてください。

当サイトではゲーム実況配信用PCの選び方についても解説しているので、この記事と以下の記事をチェックして自分にあったパソコンを見つけましょう。


目次
動画編集用パソコンの導入をおすすめする理由

- エンコード(動画の書き出し)時間が圧倒的に速くなる
- エンコード中でも別の作業ができるようになる
- 複数のソフトを同時に起動していても重くならない
- 処理の重たいエフェクトや3DCGを扱えるようになる
- PCゲームを遊べるようになる
動画編集用PCがあれば重たい処理もサクサクで動作できるため、マルチタスクな作業が快適になります。
動画編集作業は動画編集ソフト・画像編集ソフト・録画ファイルなどウィンドウを多重起動することも多く、ある程度のスペックが求められます。
エンコード(動画の書き出し)時間への影響も大きく、通常のパソコンと比較して数倍近くエンコードが速く終わるので、パソコンを操作できない時間が減らせます。
動画編集用PCはスペックが高く、グラフィックボードも搭載しているため、PCゲームも遊べるようになります。
PCゲームならではの作品も多く、FPS・TPSゲームなら家庭用ゲーム機よりも快適です。
ゲーム実況動画を編集する方にとっては最新ゲームを快適にプレイできるかどうかは重要な要素ですね!
くえすとちゃん
動画編集用パソコンにおけるパーツごとの必要スペック
この項目では動画編集用PCにおいて必要なパーツを解説していきます。
パーツには一定のスペックが必要になるので、自分の持っているパソコンや、購入予定のパソコンと比較してみましょう。
CPUは最新世代かつコア数の多い製品

CPUはパソコンにおける頭脳の役割を担うパーツであり、動画編集において最も重要なパーツとなります。
「コア数」が多いほど複数の作業を同時にこなせるようになり、コア数が多いと動画編集に際する負担が軽減されます。
動画編集作業は動画編集ソフト・画像編集ソフト・動画ファイル・Webブラウザなど複数のアプリを同時に立ち上げるので、CPUの処理性能が求められます。
処理性能が低いと長尺の動画を編集できなかったり、複雑なエフェクトを使えなかったりと様々な不都合があります。
- intel Core-i7 → intel製品で動画編集用に最適な型番
- intel Core-i9 → 4Kの最高画質を追求する方向けの型番
- AMD Ryzen7 X→ AMD製品ならRyzen7シリーズがおすすめ
具体的にはintel製「Core-i7」「Core-i9」、AMD製「Ryzen 7」の最新世代が必要です。
10万円以下の格安パソコンなら「Core-i5」も選択肢に入ってきますが、予算を出せるならCore-i7以上を狙いましょう。
メモリは16GB必要、できれば32GB

メモリは作業台に例えられることが多いパーツであり、メモリの容量が大きければ大きいほど並行作業・容量の大きい作業が快適になります。
容量が足りないとアプリを複数起動できなかったり、そもそも長尺の動画を読み込めない可能性があります。
快適に編集をするなら16GB、4K動画の編集や映像制作をするなら32GBが必要になります。
8GBではブラウザ・動画編集ソフトを起動するだけでもカツカツになるので容量不足です。
グラフィックボード(GPU)は必須

グラフィックボードは映像処理能力を高めてくれるパーツであり、一般のパソコンには付属していません。
ゲーム用や映像制作用のパソコンに必要なパーツなので、動画編集用PCには必須です。
グラフィックボードのおすすめはNVIDIA製の「Quadroシリーズ」「RTXシリーズ」です。
Quadroシリーズは映像制作用に特化したグラボであり、RTXシリーズはゲーム向けの描画性能が高いグラボです。
どちらも動画編集用に向いており、エンコード速度を上げてくれる機能もあります。
SSDとHDDを使い分けよう

ストレージにはSSDとHDDの2種類がありますが、動画編集は使い分けが重要です。
書き込み・読み込み速度が速いSSDをメインストレージとして運用し、速度では劣るものの容量が大きいHDDはサブストレージとして使いましょう。
具体的には作業中のファイルや素材はSSDで管理し、作成し終わった動画・作成済み動画に使った素材はHDDで管理しておくと良いでしょう。
SSDの容量は500GB~1TBあれば十分です。HDDは無くても問題ありませんが、3TBほどあれば安心です。
動画編集用のモニターを用意しよう

動画編集用のモニターは広ければ広いほど作業効率が上がるので、ある程度のインチ数と解像度が必須です。
具体的な解像度は「フルHD(1980 × 1020)」が必須ラインとなっており、インチ数は「24インチ~32インチ」が目安となります。
モニターをデュアルディスプレイ化すると更に作業スペースを広げられるので、本格的に動画編集をするなら検討してみましょう。
動画編集用ノートパソコンを選ぶ際の注意点・チェックすべき点

動画編集用ノートパソコンもありますが、明確な用途がない方にはおすすめしません。
なぜならノートパソコンはデスクトップパソコンよりもCPUの基本性能が低く、画面サイズも固定されているからです。
最大の難点として、エンコードが面倒というデメリットがあります。
エンコードはCPUを酷使するので排熱機能が乏しいノートパソコンだと故障の原因にもなり、エンコードには長時間を要するので持ち運ぶわけにもいきません。
くえすとちゃん
ただし頻繁に持ち運びをする方、特定のワーキングスペースを持たない方にはマッチしています。
流石にデスクトップパソコンを持ち運びするわけにもいかないので、省スペースで運用できるノートパソコンしか選択肢はありません。
メーカーによっては動画編集用にカスタマイズされたクリエイター向けノートパソコンもラインナップされているので、それらの動画編集用モデルなら排熱やCPUの性能による問題は解消されています。
クリエイター向けモデルならCPUも高性能なものしか搭載されていないため、ノートパソコンでも快適に動画編集が可能です。
くえすとちゃん
以下の記事で動画編集用のノートパソコンについて解説しているので、ノートパソコンの購入を考えているは参考にしてください。

動画編集用PCならBTOパソコンショップがおすすめ
動画編集用PCはパーツごとにスペックを要求してくるため、一般のメーカー製PCではスペック不足です。
「BTOパソコンショップ」なら動画編集用PCのスペックを満たしてくれるパソコンがラインナップされています。
BTOパソコンとは受注生産パソコンのことを指し、パーツ単位でカスタマイズして注文できます。

BTOパソコンショップの中でも「ドスパラ(Dospara) 」はクリエイター向けのパソコンを広くラインナップしており、カスタマイズせずとも動画編集用PCが簡単に見つかります。
映像制作向けグラフィックボード「Quadroシリーズ」を搭載したモデルも扱っているので、本格的に動画編集をしたい方向けのPCが豊富です。
ゲーミングPCにおいては業界最大手であり、PCゲームの動画編集を楽しみたい方のニーズも満たしてくれます。
最短即日出荷・分割払いの手数料0円・キャンペーンが豊富など、パソコン初心者には嬉しいサービスが多い点でもおすすめです。
くえすとちゃん
動画編集用パソコンおすすめモデル一覧【2021年最新】
この項目ではBTOパソコンショップ「ドスパラ(Dospara)」で販売しているおすすめの動画編集用PCを紹介していきます。
5種類のパソコンをピックアップしているので、自分の予算や用途にあったモデルをチェックしてみましょう。
動画編集入門におすすめ「raytrek LC-M」

グラフィック : Quadro P620 2GB
メモリ : 16GB DDR4 SDRAM
ストレージ : WD 1TB SSD

動画編集入門に買い替えを検討している方、パソコンをはじめて購入する方には「raytrek LC-M」がおすすめです。
メーカー製のデスクトップPCとさほど変わらない価格ながらグラフィックボードや大容量ストレージを搭載している点で優れています。
グラフィックボードは映像制作にチューンナップされたQuadroシリーズを搭載しているため、低価格ながらも動画編集向けのスペックを満たしています。
このグラボがあれば動作の重たい動画編集ソフトや、エフェクトをかけた動画のプレビューも快適になります。
エントリーモデルながら4Kかつ120Hzの解像度に対応している点でも動画編集初心者におすすめできます。
くえすとちゃん
4K動画・3DCG向け「raytrek ZQ2」

グラフィック : Quadro P2200 5GB
メモリ : 16GB DDR4 SDRAM
ストレージ : WD 1TB SSD

より高度な動画編集や、4K動画を本格的に編集したい方には「raytrek ZQ2」がおすすめです。
1つ前に紹介した「raytrek LC-M」よりもCPUとグラフィックボードがランクアップしており、さらに処理性能が上がっています。
「Quadro P2200」はミドルハイクラスの中で最も描画性能が高いグラボなので、3DCGや動きの激しい4K動画の制作に向いています。
高解像度で撮影した映像の編集はもちろん、3DCGソフトとの並行作業など様々な使い方ができるため、動画編集以外の映像制作に手を出してみたい方のニーズも満たしてくれます。
くえすとちゃん
4K動画を楽しむなら4K対応モニターを用意しよう
4Kの画質を楽しむなら4K対応モニターも必要になるので、別途用意しておきましょう。
おすすめは「BenQ EL2870U」です。27.9インチの大画面かつフリッカーフリー・ブルーライトカット・輝度自動調整機能などの機能を備えているため、長時間の動画編集におすすめです。
最新ゲームも動画編集も楽しむなら「GALLERIA ZA9C-R38」

グラフィック : RTX 3080 10GB
メモリ : 16GB DDR4 SDRAM
ストレージ : 1TB NVMe SSD

動画編集と同時に最新のPCゲームも楽しみたい方には「GALLERIA ZA9C-R38」がおすすめです。
「GALLERIA ZA9C-R38」にはゲーム向けの高性能グラフィックボードが搭載されており、最新モデルなので3年以上は現役で活躍できます。
これまでに紹介したパソコンと違い、ゲーム向けグラボの「RTXシリーズ」を搭載しています。
「RTX 3080」はミドルクラスというカテゴリでリリースされましたが、その実態は前世代のハイエンドモデルすら上回る性能を持っています。
このグラボさえあれば最新ゲームの高画質・高fps値でのプレイはもちろん、4K&VRのような高級な遊びも楽しめます。
具体的な例を挙げると『Apex Legends』のようなFPSゲームを240fps付近で遊べるようになるため、圧倒的なフレームレートで他プレイヤーに差をつけられます。
高品質な録画も可能になるので、高画質&高fpsのゲーム実況ができるようになります。
くえすとちゃん
240fps対応ゲーミングモニターを用意しよう
パソコン側で240fpsを出せてもモニターが対応していないと意味が無いので、240Hzゲーミングモニターを用意しましょう。
おすすめは「BenQ XL2546」です。愛用しているプロゲーマーが多いモデルであり、240fpsに対応しています。
残像低減をさせる独自技術「Dynamic Accuracy(DyAc)」や、暗所の視認性をあげる「Black eQualizer」など、ゲーマーには嬉しい機能が多数搭載されています。
最上級のスペックが欲しい方向け「raytrek XXV」

グラフィック : RTX 2070 SUPER 8GB
メモリ : 32GB DDR4 SDRAM
ストレージ : 1TB NVMe SSD

クリエイター向けPCで最上級のスペックを追い求めるなら「raytrek XXV」がおすすめです。
グラフィックボードは前述の「GALLERIA ZA9C-R38」より1ランク下ですが、CPUやメモリが強化されて動画編集用に特化した構成になっています。
なおかつ価格は全く同じなので、映像制作を主軸にするならこちら、ゲーム実況の動画編集をするなら1つ前のモデルがおすすめです。
大容量のメモリと最上位のCPUを搭載しているため、本格的な3DCGや映像制作に取り組む方向けのパソコンです。
もちろん動画編集用としてもハイスペックなので、長持ちするパソコン・どんなソフトでもサクサク動くパソコンを購入したい方にもピッタリです。
ここまでスペックが高いと耐用年数も長く、3年以上は最新のエフェクトソフトや動画編集ソフトを快適に利用できます。
ストレージスロットが多く、空きスペースの広いPCケースを採用しているため、拡張性の面からも長持ちするパソコンと言えるでしょう。
くえすとちゃん
動画編集用パソコンと合わせてモニターも用意しよう
モニターが広いと作業が快適になるので、動画編集に最適なモニターが必要です。
デュアルディスプレイ化もおすすめですが、まずはメインモニターから用意しましょう。
メインモニターのおすすめは「SE2719HR」です。
27インチと広めに設計されているため、動画編集ソフトを使う際にタイムラインのチェックやエフェクトの管理が快適になります。
ベゼルは狭く、スタンドもスッキリしているので27インチにしては作業スペースの幅を取らない点からもおすすめです。
インチ数の大きいモニターを使うなら画面から1m近くは目を離しておきたいところですが、このモニターは比較的薄いので安心です。
もちろんブルーライトカット機能やプリセット機能といった動画編集に必要な機能は完備しているため、動画編集用としてベストなモニターです。
以下の記事で動画編集用のおすすめモニターについて詳細に解説しているので、モニター選びの参考にしてください。

動画編集におすすめなパソコン・スペック解説のまとめ
- 動画編集において最も重要なパーツはCPU
- ノートパソコンにするならクリエイター向けモデルが必要
- 動画編集用PCが欲しいならBTOパソコンがおすすめ
- ゲームも遊びたいならゲーム用グラボ搭載モデルにしよう

- 動画編集入門用PCが欲しいなら → raytrek LC-M
- 4K動画・3DCG向けのハイスペPCが欲しいなら → raytrek ZQ2
- 最新ゲームも楽しみたいなら → GALLERIA ZA9C-R38
- 最上級の動画編集環境が欲しいなら → raytrek XXV
- ノートパソコンで動画編集をしたいなら → raytrek R5
動画編集用PCはCPUが最重視され、その次にメモリやグラフィックボードが重視されます。
BTOパソコンショップで販売されているクリエイター向けPCやゲーミングPCなら要求スペックを満たしてくれるので、パソコンを購入した経験の無い初心者でも安心です。
失敗しないためには、「どんな動画を作りたいのか」「いくら予算を出せるのか」など、自分の用途としっかりと見つめ直しましょう。
パソコンを購入し終わったら後は動画編集をするだけです。ハイスペックな環境でサクサク動くソフトやエフェクトを楽しみましょう。
ゲーム実況・動画編集に必要なおすすめ機材については以下の記事でまとめているので、購入するパソコンを決めたら次は機材をチェックしてみましょう。

実際に動画編集をする流れについては以下の記事で解説しているので、動画編集ソフトや録画ソフトをダウンロードしていない方は要チェックです。
