ゲーム実況配信はPCゲームと配信ソフトを同時起動するため、一般的なノートパソコンではスペックが足りません。
とくにPCゲームの起動・プレイは要求スペックが高いため、スペックを満たしている「ゲーミングノートパソコン」を用意すべきです。
ゲーミングノートPCなら高画質・高fpsのゲームプレイはもちろん、配信によるパソコンへの負担もクリアしてくれます。
逆に一般のパソコンだとゲームの起動すらままならないので、絶対にゲーミングPCを用意しましょう。
- パソコンをはじめて購入する・これから実況配信をしたい
- ゲーミングPCでPCゲームを快適に遊びたい
- 実況配信してもカクつかないハイスペックPCが欲しい
- 本当にノートパソコンを選んでいいのか知りたい
この記事で紹介しているゲーミングノートPCがあれば快適なゲーム実況配信ライフをスタートできるので、まずは選び方やパーツごとに必要なスペックについて目を通してみましょう。
- 失敗しない実況配信用ゲーミングノートPCの選び方
- PCゲームの実況配信に必要なスペックについて
- おすすめの実況配信用ゲーミングノートPC紹介

- 10万円以下の超低価格帯PCが欲しいなら → raytrek G5
- 広い画面でPCゲームを楽しみたいなら → GALLERIA GCR1660TNF-E
- コスパの良いゲーミングノートPCが欲しいなら → GALLERIA GCL2060RGF-T
- 最高スペックのゲーミングノートPCが欲しいなら → GALLERIA GCR2070RGF-QC
実際に実況配信をする流れについては以下の記事で解説しているので、これから実況配信を始める方は参考にしてください。

当サイトでは動画編集用PCの選び方についても解説しているので、この記事と以下の記事をチェックして自分にあったパソコンを見つけましょう。


目次
ゲーム実況配信にノートパソコンを使うメリット・デメリット

- 持ち運びできることが最大のメリット
- 同価格帯のデスクトップPCと比べるとスペックは劣ってしまう
- 大きな画面では遊べない点が大きなデメリット
ノートパソコン最大のメリットは持ち運びができることであり、それだけで実況配信用PCにノートパソコンを選ぶ理由になります。
場所を選ばず配信できるため、複数人での活動や、様々な場所へ出向いて活動している方向きです。
具体的にはサークル活動・実況者としてのグループ活動・ゲーマーとしての遠征活動のようなシーンではノートパソコンの強みが発揮できます。
ただし「スペックの上限が低い」「広いモニターで遊べない」という2点は明確なデメリットになります。
スペックは同価格帯のデスクトップPCよりは劣り、性能の上限も低い点のでスペックを追い求める方には不向きです。
以下の記事でゲーム実況配信用デスクトップPCのおすすめモデルを紹介しているので、この記事とあわせて参考にしてください。

絶対に最新のゲーミングノートPCを選ぶこと
ノートパソコンでゲーム実況配信をするなら、「最新」の「ゲーミングノートPC」にするべきです。
最新のPCゲームを遊ぶなら最新のグラフィックボード(GPU)が必要になるため、中古や古いモデルを選んではいけません。
同様にグラフィックボードを搭載していない一般のノートパソコンも除外すべきです。
大前提としてケースとマザーボードの関係からグラフィックボードを後から搭載できないため、一般のノートパソコンをゲーミングノートパソコンにすることもできません。
回線が良くないとスペックが高くても意味がない
どこでも遊べる・どこでも配信できるものの、回線がネックになるとノートパソコンの意味がありません。
安定した実況配信のためには有線接続で配信できる環境が必要になります。
無線環境では安定性に欠けるので、回線を有線で接続できる環境が必要です。
ホテルのように回線が用意されている個室なら問題ありませんが、外やフリーWi-Fiしかないような場所では配信がままなりません。
以下の記事でゲーム実況配信におすすめなネット回線を紹介しているので、回線速度に不満がある方・高画質配信をしたいと考えている方は要チェックです。

本当にノートパソコンでゲームと配信は両方できるのか?

一般的なノートパソコンではPCゲームと配信の両立はできませんが、「ゲーミングノートパソコン」なら可能です。
ゲーミングノートPCなら配信ソフトとPCゲームを同時に立ち上げても問題ないほどのスペックがあります。
キャプチャーボードを使った家庭用ゲーム機の実況配信ならばPCスペックの依存度も低いため、要求スペックのハードルが低い配信方法です。
グラフィックボードへの依存度が小さいので、CPUの性能さえ高ければ非ゲーミングノートPCでも配信できます。
ノートパソコンのモニターだけでは少々不便ですが、「モバイルモニター」があればどこでもデュアルモニター化が可能です。
デュアルモニター化してしまえばメインモニターでゲームを操作し、サブモニターで配信ソフトやコメントビューアを表示しておけます。
実況配信用ゲーミングノートPCの選び方・スペック解説
この項目では実況配信PCとして使うゲーミングノートPCにおける必要なパーツを解説していきます。
パーツには一定のスペックが必要になるので、自分の持っているノートパソコンや、購入予定のノートパソコンと比較してみましょう。
グラフィックボード(GPU)の性能が一番重要

グラフィックボードはパソコンの描画性能を上げてくれるパーツであり、性能によって遊べるゲームの幅や出力できる画質・fpsが変わってきます。
価格は最安値で1万円程度・最高値で25万円近くもするため、グラフィックボードのランクでゲーミングノートPCの相場が変わってきます。
ゲーム用のグラフィックボードはNVIDIA製の「GeForce GTX」「GeForce RTX」シリーズがおすすめです。
ノートパソコン用の専用モデルが用意されており、ロー~ミドルハイのスペックを持つグラボが多くラインナップされています。
グラフィックボードがあれば60~144fpsで遊べるようになるので、今まで家庭用ゲーム機で遊んでいた方はひと目で違いを体感できるでしょう。
fpsが高いとゲームの視認性が高くなるので撃ち合いで強くなるほか、目の疲れを軽減したり、操作の追従性をサポートする効果があります。
最新のPCゲームを遊ぶならCPUは最新世代にしよう

CPUはパソコンにおける頭脳の役割を担うパーツであり、CPUの性能が低いとせっかくのグラフィックボードも意味がありません。
PCゲームは派手なエフェクトや3Dモデルを動かすので高い処理性能が求められるため、できれば最新のCPUを用意しましょう。
配信ソフトもCPUの性能に依存しているため、PCゲームと同時に配信ソフトを立ち上げるにはそれなりのスペックが必要です。
- intel Core-i7 → intel製品でゲーム実況に最適な型番
- intel Core-i9 → さらに複雑な配信やVRゲームを楽しみたい人向け
具体的にはintel製「Core-i7」の最新世代がゲーミングノートPCにはおすすめのモデルです。
10万円以下の格安パソコンなら「Core-i5」も選択肢に入ってきますが、予算を出せるならCore-i7以上を狙いましょう。
メモリは16GB必要、余裕を持たせるなら32GB

メモリは作業台に例えられることが多いパーツであり、メモリの容量が大きければ大きいほど並行作業・容量の大きい作業が快適になります。
ゲーム実況配信は必然的にメモリの容量を求められるため、妥協するとゲームと配信を両立できなかったり、ゲームが突然クラッシュするといった不具合が起きかねません。
快適に実況配信をするなら16GBが必要となります。
8GBではブラウザ・PCゲームの起動だけでカツカツになってしまうので、絶対にメモリの容量を妥協してはいけません。
ノートパソコンは全体的にパーツの換装が難しいものの、メモリだけは手軽に換装できるので予算に余裕が出てきたら増設も可能です。
ストレージはSSDの容量を500GB以上用意しよう

ストレージにはSSDとHDDの2種類がありますが、ノートパソコンならSSDの容量を優先しましょう。
SSDは書き込み・読み込み速度が速いという特徴があるので、メインストレージに向いています。
一方でHDDは容量あたりの単価が安いものの、SSDより書き込み・読み込み速度が比較的遅いストレージです。
ノートパソコンのケースによってはHDDを積める余裕がない場合もあるので、基本的にはSSDのみを搭載したモデルが多めです。
ゲーム以外のデータを保存し続けるとSSDの容量が足りなくなってしまうので、HDDを使って保存したい場合は「外付けHDD」がおすすめです。
外付けHDDがあれば実況配信のアーカイブを手元に残しておいたり、アーカイブから見どころを編集して再アップロードするような使い方もできます。
持ち運びを考えて稼働時間・重量・モニターのインチ数をチェックしよう

- 稼働時間:最低でも3時間以上、1日中使うなら7時間以上が安定
- 重量:動画編集用ノートパソコンは2kg程度が平均的
- インチ数:15~18インチが主流・大きいほど作業もしやすいが重量も増加
頻繁に持ち運ぶ方、外出先メインで動画編集作業をする方は「稼働時間」「重量」「インチ数」の3点をチェックしておきましょう。
稼働時間は外出中に充電をせずに運用する場合に重視されます。
ただし実況配信中は回線環境が整った場所で運用するので、充電しながら実況できるケースがほとんどです。
重量・インチ数は持ち運びの際の利便性に関わってくるため、軽量モデルのノートパソコンを選びましょう。
インチ数は大きければ大きいほどPCゲームが快適になりますが、必要スペースも大きくなるので運用環境を想定する必要があります。
家庭用ゲームを実況するならキャプチャーボードが必要

家庭用ゲーム機の映像をノートパソコンに取り込むには「キャプチャーボード」という専用の機材が必要です。
キャプチャーボードがあればNintendo SwitchやPS4の映像を入力できるほか、スマホの映像も入力できるようになります。
この機材の有無で配信できるゲームタイトルの数が大きく変わるため、本格的に実況配信をするなら用意しておきましょう。
おすすめのキャプチャーボードは「AVerMedia GC550 PLUS」です。
最も多くのゲーム実況者に利用されている定番モデルであり、高解像度の入出力に対応しています。
パススルー機能というモニターを2枚用意して遅延を無くす機能も搭載しているので、ノートパソコン側で配信画面を動作させ、もう1つのモニターでゲームを遊びましょう。
以下の記事でゲーム実況配信におすすめなキャプチャーボードを紹介しているので、家庭用ゲーム機の実況配信をしたい方は要チェックです。

実況配信用ゲーミングノートPCならBTOパソコンショップがおすすめ
ゲーミングノートは一般的なPCメーカーでは取り扱っていないので、ネット通販がおすすめです。
「BTOパソコンショップ」ならゲーミングノートPCが広くラインナップされており、目当てのパソコンが必ず見つかります。
BTOパソコンとは受注生産パソコンのことを指し、パーツ単位でカスタマイズして注文できます。

BTOパソコンショップの中でも「ドスパラ(Dospara) 」はゲーミングPCのラインナップが多く、最新の高性能パーツを搭載したパソコンをいち早く購入できます。
ゲーミングPCのBTOパソコンショップとしては業界最大手であり、コスパの良さやサポートの手厚さからも人気が高いショップです。
出荷速度が速い・分割払いの手数料0円・キャンペーンが豊富など、パソコン初心者には嬉しいサービスが多い点でもおすすめです。
くえすとちゃん
実況配信用ゲーミングノートPCおすすめモデル一覧【2021年最新】
この項目ではBTOパソコンショップ「ドスパラ(Dospara)」で販売しているゲーミングPCの中から、おすすめの実況配信用ゲーミングノートPCを紹介していきます。
5種類のパソコンをピックアップしているので、自分の予算や用途にあったモデルをチェックしてみましょう。
10万円以下の超低価格帯「raytrek G5」

グラフィック : GTX 1650 Ti 4GB
メモリ : 16GB DDR4 SO-DIMM
ストレージ : 500GB NVMe SSD
ディスプレイ : 15.6インチ 60hz
重さ : 約2.1kg

10万円以下の予算で実況配信用のゲーミングノートパソコンが欲しい方には「raytrek G5」がおすすめです。
実はゲーミングPCではなくクリエイター向けPCですが、搭載されているパーツとファンの性能はゲーミングノートPCと言える性能です。
低価格ながらもグラフィックボードを搭載、CPUもCore-i5の中では上位の第10世代モデルを搭載しており、要件を満たしています。
ただしCore-i7と比べるとCPUのスペックは落ちるため、最新のFPS・TPSゲームを高画質・高fpsで遊びたい方には向いていません。
逆にキャプチャーボードを使った家庭用ゲーム機の実況や、動きの少ないゲームには向いているので、ハイスペックを求めない方におすすめです。
くえすとちゃん
17.3インチでゲーム実況配信をするなら「GCR1660TNF-E」

グラフィック : GTX 1660 Ti 6GB
メモリ : 16GB DDR4 SO-DIMM
ストレージ : 512GB NVMe SSD
画面サイズ : 17.3インチ
重さ : 約2.7kg

できるだけ画面の広いノートパソコンが欲しい方には「GCR1660TNF-E」がおすすめです。
前述した「raytrek G5」よりワンランク上の性能を持っており、CPUとグラボの性能が上がっています。
モニターサイズが広いとゲーム中の視認性が上がるので、FPS・TPSのようなゲームを遊ぶ方向けのモデルです。
最大144fpsに対応しているため、家庭用ゲーム機のスペックでは体験できない画質を楽しめます。
CPUの性能は実況配信に耐えられるほどなので、このゲーミングノートPCさえあれば高fpsでゲーム実況を楽しむことができます。

15.6インチ・17.3インチの比較。画面が広いとゲーム中の視認性が高くなる。
くえすとちゃん
コスパの良さで選ぶなら「GALLERIA GCL2060RGF-T」

グラフィック : GeForce RTX 2060 6GB
メモリ : 16GB DDR4 SO-DIMM
ストレージ : 512GB NVMe SSD
ディスプレイ: 15.6インチ 144Hz
重さ : 約1.85kg

コスパの良いゲーミングノートパソコンが欲しい方には「GALLERIA GCL2060RGF-T」がおすすめです。
モデル名の通りグラボは「GeForce RTX 2060 6GB」を搭載しており、ワンランク上の性能ながら求めやすい価格を両立しています。
RTXシリーズなら光源の描画が更にリアルになる「レイトレーシング」という機能を利用できるので、更に綺麗な映像を楽しめます。
もちろん描画スペックも高いため、FPS・TPSゲームを120fps付近で楽しみたい方にもおすすめです。
CPUもCore-i7の最上位モデルを搭載しており、配信とゲームを両立するゲーム実況でも安心のスペックです。
くえすとちゃん
ドスパラ製ゲーミングPC最高スペック「GALLERIA GCR2070RGF-QC」

グラフィック : RTX 2070 MAX-Q 8GB
メモリ : 16GB DDR4 SO-DIMM
ストレージ : 1TB NVMe SSD
ディスプレイ : 15.6インチ 144hz
重さ : 約1.87Kg

ノートPC向けの最高CPUを搭載したモデルが欲しい方には「GALLERIA GCL2070RGF-QC」がおすすめです。
グラフィックボードは「GeForce RTX 2070 MAX-Q 8GB」を搭載しており、MAX-Qモデルなので通常のモデルよりも稼働音と発熱が抑えられています。
このクラスのCPUなら最新FPS・TPSが快適な上、配信の際に画質を大幅に落として負担を軽減する…なんてことも無くなります。
『Apex Legends』のようなバトロワゲーでも144fps付近を維持できるほどの高性能さがあるため、スペック不足で困らないPCが欲しい人にも向いています。
ストレージもSSDが1TBと大容量なので、一切カスタマイズをせずとも最適な環境でPCゲームの実況配信を楽しめます。
くえすとちゃん
ノートパソコンならモバイルモニターがあると便利
ノートパソコンをデュアルモニター化するなら、同時に持ち運べるモバイルモニターを用意すべきです。
画面が2つあるとノートPC側でゲームをプレイし、モバイルモニター側で配信ソフトの管理やコメントビューアの表示ができます。
高解像度でないと画面がギチギチになってしまうので、フルHD(1920 × 1080)のモデルを推奨します。
おすすめのモバイルモニターは「ASUS MB16ACE」です。フルHD解像度・15.6インチなので、今回紹介したノートパソコンと合わせて使いやすいサイズです。
少々高価ですが低価格帯のモバイルモニターにはフルHDかつ15.6インチのモデルは無いため、必然的にこの価格帯になります。
モバイルモニター界隈は中華製のサクラレビューが蔓延していますが、こちらは信頼性の高いASUS製という点でもおすすめです。
実況配信におすすめなゲーミングPC・スペック解説のまとめ
- ゲーミングノートPCにおいて最も重要なパーツはグラボ
- 頻繁に持ち運ぶなら「稼働時間」「重量」「インチ数」は要チェック
- 実況配信用のゲーミングPCが欲しいならBTOパソコンがおすすめ
- 自分の予算や耐用年数を考えて購入しよう

- 10万円以下の超低価格帯PCが欲しいなら → raytrek G5
- 広い画面でPCゲームを楽しみたいなら → GALLERIA GCR1660TNF-E
- コスパの良いゲーミングノートPCが欲しいなら → GALLERIA GCL2060RGF-T
- 最高スペックのゲーミングノートPCが欲しいなら → GALLERIA GCR2070RGF-QC
実況配信用のゲーミングノートPCはグラフィックボードのランクが最も性能を左右し、価格もスペックによって変わります。
BTOパソコンショップで販売されているゲーミングノートPCなら要求スペックを満たしてくれるので、パソコンを購入した経験の無い初心者でも安心です。
ただし「本当にノートパソコンが必要なのかどうか」を考え、デスクトップパソコンよりも利点が多ければこの記事で紹介しているパソコンを選びましょう。
どれも実況配信用ノートパソコンとしての要件を満たしており、自分の予算や用途に合わせて選べば配信とPCゲーム両立して楽しめるようになります。
ゲーム実況・動画編集に必要なおすすめ機材については以下の記事でまとめているので、購入するパソコンを決めたら次は機材をチェックしてみましょう。

実際にゲーム実況配信をする流れについては以下の記事で解説しているので、配信ソフトのダウンロードや、配信サイト選びが決まっていない方は要チェックです。

