「配信用オーバーレイ(画面枠)」があればそれだけで配信を華やかにしてくれるだけでく、画面の情報量を増やせる効果があります。
一見すると複雑な技術に見えますが、実際は透過画像を配信画面上に映しているだけなので、画像編集経験があれば簡単につくれます。
この記事では配信用オーバーレイを「自分で作る方法」と「他人の素材を使う方法」の2つに分けて解説していきます。
作り方については実際の工程を紹介し、他人の素材についてはおすすめサイトを紹介しているので参考にしてください。
- 配信用オーバーレイを自分で作る方法
- 配信用オーバーレイを作れるおすすめサイト
- 配信用オーバーレイを配信ソフトに載せる方法


目次
配信用オーバーレイ(画面枠)を作成する方法
- 図形作成と透過画像を作成できる画像編集ソフトが必要
- 自分で作るからカスタマイズ性は高い
- 作業ファイルを保存しておけば手直しも簡単
配信用オーバーレイを作成する方法の前提として、画像編集ソフトが必要です。
ただしペイントのような機能の少ないものではなく、透過png画像を保存でき、図形描画ツールがあるソフトに限ります。
今回はPhotoshop(フォトショップ)準拠で解説していきますが、無料ソフトならGIMP2がおすすめです。
1.キャンバスサイズを配信画面の1080pに合わせる

まずは画像編集ソフトにて、配信画面のサイズに合わせたキャンバスを作成しましょう。
大抵の配信サイトは1080pが上限になっているので、1920 × 1080pxのキャンバスを作成してください。
1920*1080pxでキャンバスを作成しても良いのですが、おすすめはゲーム画面のキャプチャを貼りける方法です。
1080pで保存している画像を読み込めば自動的に1920*1080pxのキャンバスになり、ゲーム画面上から編集することで実際の画面配置をイメージしやすくなるためです。
2.図形ツール・文字ツールで画面枠を追加していこう

- 画面枠を図形ツールで配置する(Photoshopなら長方形ツールなど)
- 図形ツールの上に文字を配置する
- 画像を読み込んで図形ツールの上に配置する
用意したゲーム画面に合わせ、図形ツールを利用して枠を配置していきましょう。
ゲームの重要な部分に図形がかぶらないように心がけ、なおかつ情報量を増やすような構成が必要です。
主に以下のような画面枠を追加していくことになります。
- チャンネル名、配信者名(参考画像の画面上部)
- 各種アカウント名、URL(参考画像の画面左部)
- コメント表示欄(参考画像の画面右部)
- 顔出し画面用の装飾枠
- ゲーム画面に合わせた装飾枠(MAPを枠で囲うなど)
- 新規フォロー、サブスク用表示の装飾枠
注意点として、配信画面はゲームが主役だということを忘れないでください。
画面枠をこりすぎてゲーム画面の情報量が減ってしまうと本末転倒なので、目立ちすぎず、かつ必要な情報は取り込むようにしましょう。
画面枠の配置が終わったら、キャンバスを作成するために読み込んだ画像のレイヤーを非表示にすると透過背景になります。
画像を保存する際には必ず透過pngのファイル形式で保存してください。あとから編集しなおせるように作業ファイルも保存しておくと便利です。

3.配信ツールに作成したオーバーレイを表示させよう


- ソースから「画像」を選択し、作成したpng画像を選択する
- 選択した画像の表示位置を調整する
- 追加した画像をソースの最上部に設定する
png形式で配信用オーバーレイを作成したら、配信ソフトに表示させて確認してみましょう。
ちゃんと透過画像形式で保存していれば上記の画像のように表示されますが、オーバーレイ表示ができていない場合は作業ファイルに戻って保存形式をチェックしてください。
これで配信用オーバーレイの作成方法は終わりになります。
編集技術が上達してくればもっと凝った画面配置にできるので、はじめての人はこの機会に画像編集ソフトを使った画像作成に慣れていきましょう。
配信用オーバーレイ(画面枠)の素材を集める方法
この項目では配信用オーバーレイを自分で作成する以外の方法を紹介していきます。
「自分で作るのは難しいかも…」と感じた方は、ネット上で公開されている素材などを利用してみましょう。
配信ソフト「Streamlabs OBS」には画面枠が用意されている

配信ソフト「Streamlabs OBS」には画面枠のテンプレート機能があるので、自分で一から作らずとも簡単に画面枠を利用できます。
テンプレートをちょっとカスタマイズするだけでもプロ仕様に見えるので、配信ソフト側から画面枠を追加するならおすすめです。
しかし仕様変更により、現在はほぼすべてのテンプレートが有料プラン限定(月12$)になっています。
上記の画像で表示している「Geometric Madness」というテンプレートは無料で利用できるので、こちらをベースにカスタマイズするのが良いでしょう。
Streamlabs OBSのダウンロード方法・実際の配信方法については以下の記事で解説しているので、さらに詳しく知りたい方はチェックしてください。

素材配布サイトから探してみよう(無料・有料)
はっきり言ってしまうと、日本のネット上に出回っている配信用オーバーレイ素材は全くと言っていいほどありません。
一方で海外なら数多くのオーバーレイ配布サイトが存在しており、国内よりもハイクオリティです。
海外には無料かつカスタマイズ可能な配布サイトも多いので、無料でオーバーレイの素材を入手したければ海外サイトにアクセスしましょう。
上記で紹介しているサイト以外にも、「gaming overlay」で検索すればさまざまなサイトを見つけられます。
おすすめの海外製ジェネレーターは「WDflat」

無料でおすすめのサイトは「WDflat」です。
海外のサイトではありますが、Web上でテンプレートをカスタマイズして保存できる機能は国内のサイトには無い優れものです。
上記の画像のように好きなアイコン設置・色の変更・文字入れが可能なので、カスタマイズ性の面からダントツでおすすめです。
専門のクリエイターに依頼してみよう
「どうしても自分だけの配信用オーバーレイが欲しい…けれども自分で制作はできない…」
という方は、オーバーレイを専門に作成しているクリエイターに思い切って依頼するのも1つの手です。
相場はクリエイターによるところが大きく、1画面1000円から全画面数万円で出品しているクリエイターもいます。
オーバーレイ専門のクリエイター自体が少ないため、明確な相場も無いので自分が納得できる価格なら依頼してみましょう。
配信用オーバーレイ(画面枠)の作成方法まとめ
- 自分で作るなら透過画像処理ソフトが必要
- 無料で手に入れるなら海外サイトがおすすめ
- 有料で手に入れるならオーダーメイドも選択肢に入る

自分で作るには少々手間がかかりますが、手入れが可能なので自分で作れるならば作ってしまったほうが自由は効きます。
これまでに画像編集を一度もしたことがない人にはハードルが高めですが、画像編集技術はゲーム実況で活きてくるので、せっかくだから画像編集自体を覚えてみるのも良いでしょう。
自体で作らないなら、手軽に生成できる海外サイトのジェネレーターがおすすめです。
文字入れができるサイトも多いので、追加の画像編集を必要としない点から誰でも簡単に利用できます。
ただしサイトによってはロイヤリティーフリーではない場合もあるので、利用規約はチェックしましょう。