「Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)」でしか遊べない魅力的なゲームは多く、実況者の間でも人気が高いゲームハードです。
ただし配信方法は少しだけ複雑であり、特別な機材も必要になってきます。
この記事では以下の悩みをもっている人に向け、Switchでの配信方法を解説していきます。
図解や画像を交えて解説していくので、機材のつなげ方が分からなかったり、他サイトで文字だらけの記事に困ってしまった方もこちらの記事を参考にしてください。
- Switchでしか遊べないゲームを実況配信したい
- Switchで実況配信するために必要な機材やソフトを知りたい
- 実際にSwitchで配信する流れを知りたい

Nintendo Switchのゲームを録画して動画編集する方法もまとめているので、配信以外の活動も考えている方は参考にしてください。

これから配信を始める・始めようと思っている方に向けたスタートガイドも用意しているので、この記事と合わせて読んでみましょう。

目次
Switchの実況配信にはキャプチャーボードとPCが必須

Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)はブロードキャスト機能を搭載しているPS4と違い、ゲームを配信する機能が搭載されていません。
つまり、Switch本体だけでは実況配信は不可能です。
くえすとちゃん
配信機能を搭載していないデバイスは「キャプチャーボード(略称:キャプボ)」と呼ばれる映像を外部に入力できる装置を利用することで、PCへ映像を送れるようになります。
キャプチャーボードがあればスマホやPS4の画面もPCへ入力できるので、Switch以外のゲームハードも実況配信できるようになります。
ただし配信をしつつ、キャプチャーボードから映像を取り込める性能をもったパソコンが必要になる点に注意が必要です。
ノートパソコンでもかまいませんが、あまりにも古いパソコンだとスペック不足でキレイな映像を配信できなくなります。
おすすめのキャプチャーボードは「AVerMedia GC550 PLUS」です。
最も多くのゲーム実況者に利用されている定番モデルであり、高解像度の録画に対応しています。
もちろんパススルー機能を搭載しており、専用のキャプチャーソフトも付属するので使い勝手が良い製品です。
さらに詳しくキャプチャーボードの選び方について、上記以外のおすすめキャプチャーボードを知りたい方は以下の記事をチェックしてください。

実況配信におすすめなゲーミングPCについては以下の記事で解説しているので、選び方やおすすめPCを参考にしてください。


Switch Liteは配信できないので通常版のSwitchが必要

「Switch Lite」は映像を出力できる機能をもっていないため、テレビ出力をしようとしても映像は映りません。
つまりキャプチャーボードを介してもパソコンへ映像を送れないので、Switch Liteの配信は不可能です。
現在Switch Liteを持っていて実況配信を考えている方は残念ですが、直撮り以外に方法はありません。
本格的に任天堂のゲームを配信しようと考えているなら、通常のSwitchを用意しておきましょう。
Switchの配信に必要な機材を用意しよう
この項目からはNintendo Switch(ニンテンドースイッチ)の実況配信に必要な機材を解説していきます。
おすすめの機材も紹介していくので、機材を持っていない方は購入する際の参考にしてください。
ゲーム実況配信用のパソコンが必要
Switchで配信をするためには「ゲーム実況配信用」のパソコンが必要になります。
あえて「ゲーム実況配信用」と表現するのには理由があり、ある程度のスペックを持っていないと快適に実況配信ができないからです。
実況配信をする際に重視されるパーツは主に「CPU」「メモリ」「グラフィックボード(GPU)」の3つです。
CPUはintel Core-i7以上
CPUは負荷の高い作業を同時に行うためには高い処理性能が必要になり、とくに処理の重いゲームを遊びつつ配信をするならとくにこだわるべきパーツでです。
具体的には「intel Core-i7」以上の性能を持つCPUをおすすめします。
メモリは16GBが理想
メモリは作業を同時に行うための「作業台」となり、メモリの容量が小さいと複数のソフトを同時に立ち上げられません。
少なくとも8GB、できれば16GBを確保しましょう。
PCゲームをするならグラフィックボードが必須
グラフィックボード(GPU)は映像を綺麗に出力するために必要なパーツであり、高画質・高解像度の映像を配信したい方はとくにこだわるべきです。
少なくともミドルクラスの性能があれば問題ないので、配信をするだけならハイスペックなものは必要ありません。
ただしPCゲームの実況配信も考えているなら、高い性能を持ったグラボを用意すると良いでしょう。
今からグラフィックボードを増設するなら、「RTX 2060 Super」がおすすめです。
ミドルクラスなので価格的に初心者でも手が出しやすく、最新FPSゲームでも144fps付近で動作できるスペックを持っています。
省スペース化したモデルもリリースされているので、ミニタワー型でも搭載できる点でも使いやすいグラボです。
Switchの配信にはキャプチャーボードが必要

Switchの映像を取り込むにはPCとSwitchをつなぐ「キャプチャーボード(キャプボ)」が必要です。
キャプボがあるとPC上でSwitchの画面を映すことができ、配信に画面と音声を載せられるようになります。
なおかつモニターを2枚用意して遅延を無くす「パススルー機能」を搭載しているキャプボを選びましょう。
キャプボには2種類あり、PCに取り付ける「内蔵型」とUSBで接続する「外付け」があります。
内蔵型はPCに取り付けているのでラグがほぼ無いものの、PC初心者には扱いがやや難しいタイプです。
外付けはUSBで接続するだけなので、PC初心者にも扱いやすくおすすめです。
AVerMedia製・CORSAIR製のキャプチャーボードがゲーム実況にはメジャーです。
外付け型の製品ならAVerMedia製の「GC550PLUS」が最も多くのゲーム実況者に利用されている定番モデルなのでおすすめです。
もちろんパススルー機能を搭載しており、専用のキャプチャーソフトも付属するので使い勝手が良い製品です。
さらに詳しくキャプチャーボードの選び方について、上記以外のおすすめキャプチャーボードを知りたい方は以下の記事をチェックしてください。

実況配信に最適なマイクを用意しよう

実況配信に必要不可欠なマイクはもっともこだわるべき機材であり、マイクの質が悪いとそれだけで視聴者離れを引き起こすほど重要な要素です。
マイクには大きく分けて「ダイナミックマイク」と「コンデンサーマイク」の2種類があります。
どちらにもそれぞれ利点がありますが、音にこだわるなら「コンデンサーマイク」をおすすめします。
ダイナミックマイクはカラオケで使われているマイクのことで、集音する範囲が広く、丈夫に設計されています。
コンデンサーマイクは歌手や声優といった声のプロが使うマイクのことで、集音できる方向が決まっており、クリアな音声を録音できます。
ゲーム実況用のコンデンサーマイクなら、オーディオテクニカ製の製品がおすすめです。
大手メーカー製なので信頼性が高く、集音の指向性に優れているため余計な音を拾わない設計になっています。
ゲーム実況におすすめなマイクは以下の記事で解説しているので、さらに詳しくマイクについて知りたい方は参考にしてください。

ヘッドホン・ヘッドセット・イヤホンを用意しよう

スピーカーで音声を出力してしまうとゲーム音がマイクに入ってしまうため、必ずイヤホンやヘッドホンを用意しましょう。
また、マイクとヘッドホンが一体になったヘッドセットもおすすめです。
実況配信のために用意するのなら、密閉性が高く、音漏れのしないデバイスが必要です。
長時間使用していても負担にならないかどうかも重要なので、自分のスタイルにあったデバイスを見つけましょう。
音質と密閉性を追求するなら、『Logicool G PRO X』がおすすめです。
eスポーツプロ選手と共同で開発されており、競技性の高いFPSゲームなどに最適のモデルとなっています。
7.1サラウンドサウンドに対応しており、専用ソフトでカスタマイズできる点でもおすすめです。
以下の記事でゲーム実況配信用のヘッドセット・ヘッドホン・イヤホンを紹介しているので、自分にあったモデルが欲しい方は参考にしてください。


実際にSwitchで実況配信をする方法

上記の図のように、Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)・PC・キャプチャーボード・モニターを接続しましょう。
キャプチャーボードにはIN/OUT(入力/出力)があるので、ゲーム機はIN側に接続してください。
パススルー機能を使わず、PCからゲーム画面を見るならモニター部分への接続は不要です。

SwitchにHDMIケーブルを接続するには、Switch本体をドックに接続する必要があります。
ドックのカバーを外すとUSBや電源などのケーブル類を接続する部分があるので、そこからHDMIケーブルを接続できます。

キャプチャーソフトで画面が映ることを確認できたら、配信ソフトで映像を映し出しているキャプボを指定して配信設定画面に表示しましょう。
キャプボの取り込みはOBSなら「ゲームキャプチャ」から行えます。
まだ配信ソフトをインストールしていない方は、以下でおすすめの配信ソフトを紹介しているので参考にしてください。


画面を取り込んだら、ゲーム音量・実況音声の確認を行います。
リスナーにどう聞こえているか・どう見えているかをチェックするため、録画やテスト配信で最適なバランスを見つけましょう。
音声もSwitchからではなくPCから聞くことになるので、自分が聞くバランスも整えましょう。
Switch本体にオーデイオデバイスを接続しているとゲーム音を取りこめないので、あらかじめ取り外しておく必要があります。
あとは配信サイト・配信ソフトに沿った配信方法から、ゲームを配信実況しましょう。
注意点として、パススルー機能を使わないと画面が遅延して見えるので、アクションゲームを遊ぶ際にはパススルー機能でのプレイを推奨します。
Switchで実況配信をする方法まとめ
- Switch単体では配信できないのでPCとキャプボが必要
- Switch Liteでは配信できない
- 配信用のPCはある程度のスペックが必要
- 配信初心者なら外付けのキャプボがおすすめ

Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)で実況配信をするには、PCとキャプチャーボードの2つが必要になります。
ハードルは高めですが、Switchでしか遊べないゲームは多いので実況者として抑えておきたいハードです。
PCとキャプボがあればSwitch以外のゲームも配信できるので、遊べるゲームの幅を広げるという意味でも機材にはこだわっておくと後々に得をすること間違いないありません。