「XSplit」は無料配信ツールの中でもっともメジャーな「OBS」と人気を二分する配信ツールです。無料・有料の2種類があり、有料版はOBS以上の機能を有しています。
現状の配信ソフトの中で最も多機能であり、配信サイトごとの便利な通知機能はもちろん、マクロ機能といった複雑な作業も可能にしています。
この記事ではXSplitのダウンロードから実際の配信方法までを解説していきます。
配信手順は画像つきで丁寧に解説しているので、XSplitの配信でつまづいてしまったらこのページを見て参考にしてください。
- XSplitのダウンロード方法
- XSplitの使い方
- 実際にXSplitで配信をする流れ

XSplit以外のおすすめ配信ソフトについて知りたいという方に向けた記事も用意しているので、この記事と合わせてチェックしていきましょう。

目次
XSplitの無料版・有料版の違いを解説
無料版 | 有料版 | |
---|---|---|
最大解像度 | ウォーターマークつきで1080p | 無制限で1080p |
最大fps値 | ウォーターマークつきで60fps | 無制限で60fps |
使用シーン数 | 最大4つ | 無制限 |
音声設定 | モノラル音声 | 無制限 |
放送遅延機能 | 利用不可 | 利用可 |
同時配信機能 | 利用不可 | 利用可 |
動画編集機能 | 利用不可 | 利用可 |
Vcam | 利用不可 | 利用可 |
無料版・有料版は大きな違いがあるので、XSplitの導入を考えているなら有料版での導入をおすすめします。
無料版なら他の配信ソフトでも同じかそれ以上の機能を有しているので、無料版はあくまでも有料版を導入する前の体験版のようなものだと思ってください。
有料版なら「Vcam」というWebカメラで撮影した映像をリアルタイムに編集してくれる機能が付属しており、グリーンバック背景を用意せずとも背景の透明化を行ってくれます。
この機能があれば顔出し配信実況が快適になるので、有料版の大きなメリットです。
下記が有料版のライセンス料金になります。長期間の契約ほど、1ヶ月あたりの料金が割引されるしくみになっています。
- 3ヶ月ライセンス:24.95ドル(1ヶ月あたり8.32ドル)
- 12ヶ月ライセンス:59.95ドル(1ヶ月あたり5.00ドル)
- 36か月ライセンス:149.95ドル(1ヶ月あたり4.17ドル)
- ライフタイムライセンス:199.00ドル(買い切り)
XSplitのダウンロード・インストール方法

まずはXSplit公式サイトにアクセスし、サイト上部の「新規登録」からアカウントを作成しましょう。
前提としてXSplitはWindowsにのみ対応しているので、MacやLinuxでは利用できません。
会員登録にはメールアドレスや各種SNSアカウント登録があるので、自分の使っている配信用アカウントを登録しましょう。


メールアドレスに上記のようなメールが届くので、「SET YOUR PASSWORD」をクリックすると本登録ができます。
XSplit公式ページにジャンプするので、任意のパスワードを入力するとアカウントの作成が完了となります。

続いてはXSplit本体のダウンロード・インストールを解説していきます。
もう一度XSplit公式サイトにアクセスし、「XSplit Broadcasterをダウンロード」をクリックするとインストーラーがダウンロードされます。

ダウンロードしたファイルを開くとインストールランチャーが起動するので、規約に同意して進めてください。
ファイルを保存する場所を指定すると、インストールがはじまります。これでXSplitの導入は終了です。

インストールしたXSplitを起動すると、上記の画面が表示されます。デフォルトでは英語設定になっているので、画面左下から日本語設定に変更しましょう。
続いて配信サイトとリンクさせるため、右側のメニューから配信するサイトのログインをクリックしてください。

Youtubeでログインした場合は上記のような画面に移動します。案内にしたがって利用規約に同意して進めていきましょう。

アカウントのリンクが終わり、XSplitのランチャーが上記の画面になったら初回起動は終了です。
「今すぐアップグレードする」を選択すると有料版の登録へ進み、「アップグレード」せずに続行をクリックするといよいよXSplitが利用できます。
今回は無料版の使い方を紹介していくので、有料版の導入は有料版を使ってみてから考えてください。
XSplitを使った実際の配信方法

- 配信に載せる映像のプレビュー画面です
- 配信上に載せる映像・音声・画像などをここに追加できます
- 配信上に載せる音声のボリューム設定や、ミュートができます
- 配信中に画面を切り替える機能です(実況用画面・休憩用画面など)
デフォルトの状態では上記のように画面が構成されており、1つの画面で配信に関わる全ての操作を行えます。
この項目では実際に配信するまでの流れに沿って解説をしていくので、XSplitをこれから使う・使い方を知りたい方は参考にしてください。
1. 配信サイトに合わせた画質設定を行う

まずは配信サイトに合わせた解像度とフレームレート(fps値)を設定しましょう。設定はトップ画面右上の解像度やフレームレートが書かれているタブをクリックすると設定が表示されます。
Youtubeであれば「1080p・60fps」の配信ができ、ニコニコ生放送だと「720p・30fps」が上限になります。
ただし設定した映像を配信できるかどうかは回線速度とPCのマシンスペック次第なので、高い解像度で配信できないのなら解像度やFPSを落として配信しましょう。
2. 配信に映したい画面のソースを追加する

配信に映像を映すには、「ソースの追加」をクリックすると映像を追加できます。
映像・画像・音声といったさまざまなソースを追加でき、このソースを増やしていくことで配信画面を構築できます。
空白部分にファイルをドラッグ&ドロップすることでも画像や動画を追加できるので、画面構成の際にはいくつかの手順を省略できます。

特定のゲームをキャプチャするなら、「ゲームキャプチャー」を選びましょう。
起動しているゲームアプリを自動的に検出してくれるので、追加の設定なしでゲーム画面を表示できます。
配信したいゲームがゲームアプリとして検出されない場合は「Screenキャプチャー」から「ウィンドウキャプチャー」を選択してください。

キャプチャーボードの映像をキャプチャするなら、「デバイス(ウェブカメラ、キャプチャカード)」を選びましょう。
キャプチャーボードが正しく接続されていれば自動的に映像が映るので、とくに設定はいりません。

XSplitにはYoutube・Twitch用に専用ウィジェットが用意されており、チャットビューアーや通知機能が用意されています。
視聴者が投げ銭を行ったり、チャンネル登録をした際にSEと共に画面上に表示してくれるので配信中にリアクションを取れるようになります。
カスタマイズが可能なので、自分のチャンネルらしい装飾にしてみましょう。
3. 音声ミキサーでマイクとゲーム音を調整する

音声ミキサーの歯車をクリックし、配信で使う音声デバイスの登録を行います。
音声プレビュー・システムサウンドを出力できるデバイスをチェックできますが、最も重要なのは使用するマイクです。
マイクに音声が入っていればボリュームのインジケーターが動作するので、ゲーム音とのバランスを調整してください。
4. シーン機能で画面を切り替える用意をしよう

上記の画像のように保存しておいたシーンを切り替える機能があり、配信の準備中や最後の画面をあらかじめ用意できます。
必ず設定しなければならない機能ではありませんが、複数のゲームを遊んだり画面を頻繁に切り替える方なら用意しておきたい設定です。

使い方は非常に簡単で、シーンの+アイコンをクリックしてシーンを追加し、ソースに表示する画像や映像を追加するだけです。
シーンの切り替わりエフェクトは「切り替え(T)」の隣にあるタブから設定できます。
5. 配信の詳細設定変更方法

画面上部の「ブロードキャスト」タブをクリックすると、自分がログインした配信アカウントの歯車アイコンから詳細設定を行えます。
この項目からチェックすべき項目は「配信ビットレート」と「録画機能」の2点です。
配信ビットレートはほとんどのサイトで6,000kbpsが上限とされているので、回線に問題がなければ6,000kbpsに設定しておきましょう。
「ローカルドライブにレコーディングを自動で保存」にチェックを入れると配信を録画できるので、アーカイブ機能のないサイトや、別サイトに録画をアップロードしたい方は利用しましょう。
録画の保存先は画面上部の「レコード」タブをクリックすると設定できます。
6. 配信の始め方・終わり方

ブロードキャストから配信サイトを選んでクリックすると、上記のような画面が表示されます。
これは無料版のXSplitに表示される項目で、解像度とフレームレート(fps値)が制限されます。
中画質ならウォーターマークなしで配信できますが、高画質ならウォーターマークが画面上に表示されるので注意してください。

この段階で「まずユーザーを承認してください」と表示された場合は、チャンネルIDの青文字でリンクになっている部分をクリックして配信アカウントとXSplitのリンクを行ってください。

選択を行うと配信サイトの放送詳細を設定でき、いよいよ配信を開始できます。
上記はYoutubeの画面を参考にしていますが、他の配信サイトも同様の手順になります。
配信の終了は画面上部のブロードキャストをもう一度クリックすると接続を切断できます。
勘違いしがちですが、XSplitのソフトを落としても配信は継続されているので注意が必要です。
以下の記事でゲーム実況配信がカクカクする・止まるときに試すべきことをまとめているので、配信してみて画面がカクつくようなら対処方法を試してみましょう。

XSplitの使い方まとめ
- 無料版はあくまでも体験版
- 有料版なら配信ソフトやカメラソフトも付属する
- 無料版の高解像度はウォーターマークが入る

XSplitは有料ですがさまざまな機能を備えており、高画質配信や複数のサイトを使った同時配信におすすめの配信ソフトです。
有料版には高解像度配信・複数サイト同時配信といった機能や、Vcamという高性能リアルタイムクロマキー機能があるウェブカメラ編集ソフトが付属します。
しかし無料版は機能が制限されているため、XSplitを使うなら有料版を使いましょう。
そもそも配信ソフトにお金をかけたくない!という方は、無料ソフトの「OBS Studio」や「Streamlabs OBS」の利用をおすすめします。
以下の記事で当サイトおすすめの配信ソフトを紹介しているので、無料ソフトを使いたい方はチェックしてみましょう。
